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リフォームの最適な時期や費用について

2021.11.26

リフォームに最適な時期は?

リフォームでは最適なタイミングを逃してしまうと、さまざまな問題が発生します。
住宅設備の故障や建物の老朽化は、放置していると修復が不可能になり工事費用も高額になります。
工事期間が長くなると、住みながらのリフォームは不可能になります。
仮住まいや引っ越しの費用も必要になるため、定期的なメンテナンスと異常に気づいたらすぐに処置しなければいけません。
無駄な出費を防ぎ、良い住環境を保つためにもリフォームのタイミングは重要です。
また2階以上の工事は足場を組みます。
足場を組むと20万円以上の費用がかかり、時間もそれなりにかかります。
足場を組む必要がある工事は、まとめて行うと効率的です。

築年数で考える

長年住んでいる家は愛着がありますが、残念なことに劣化していきます。
家にまつわる設備や資材は、それぞれ寿命があります。
壊れてからの交換や改修では、生活に不便を感じたり家に負担をかけたりする場合もあります。
放置すると、改修費用が余分にかかってしまいます。
メンテナンスが必要なタイミングを紹介します。
お住まいの立地や構造でも変わりますので、目安程度に参考にしてください。

築5年〜10年
早めのメンテナンス時期

  1. 小型給湯器
  2. 浴室のドア
  3. 天井・室内の壁
  4. 外壁
  5. 木造住宅の防蟻処理は5年〜10年のサイクルで行う。

築10年〜15年
水回りの取替時期

  1. 浴室・トイレ・洗面台・キッチンなどの水回り
  2. 屋根材・雨樋・外壁
  3. 壁紙クロスの張り替え

築15年〜20年
最初の大規模修繕時期

  1. 給排水管や建物の土台など見えない部分の老朽化
  2. 木造住宅はシロアリなどにも注意が必要

築20年〜30年
増改築レベルのリフォーム時期

住宅の耐用年数は、一般的に30年前後です。
多くの住宅では増改築レベルのリフォームが必要です。

部位別で考える

ここからは定期的なメンテナンスが重要な箇所に関して詳細を紹介します。

場所・部位 場所・部位 リフォーム時期・タイミング
床・壁紙など内装 フローリングの張り替え/10年〜15年
畳の交換/5年ごと
壁紙の張替え/10年
水・ガスまわり
キッチン・トイレ・浴室・洗面所
10年〜20年
本体交換も検討
床・壁紙など内装 20年〜30年
外壁まわり 10年〜20年
屋根まわり 塗装/10年
葺き替え/20年

床・畳・壁紙のリフォーム

フローリングやクッションフロアなどの床材は10年前後で劣化します。
畳の場合は3年〜5年で表替え、10年〜15年で新調します。
壁紙も10年位を目安に張り替えます。
畳には「裏返し」「表替え」「新調」の3通りの方法があります。
畳の裏返しで解決する問題

  1. 畳全体が青から黄色に変色したとき
  2. 傷が目立ち始めたとき
  3. 一部の畳が変色しているとき

しかし、畳の裏返しで済む時期は2年〜5年です。
裏返しから3年〜5年経過したら表替えをしましょう。

水回り・コンロ・給湯器まわりのリフォーム

水回り・ガスまわりの劣化は見た目にはわからない場合が多く、土台や下地材の腐敗が知らない間に進んでいたというケースが目立ちます。
なかでもタイル張りの浴室は、小さなひび割れ部分が水を吸い込み水漏れやシロアリの発生で見えない場所が腐食します。
高温多湿な場所はシロアリが好むため、浴室はシロアリ被害に合うリスクが高いのです。

改修の目安

  1. しつこい油汚れ・カビが取れない
  2. 排水口のヌメり・詰まり・臭いが気になる
  3. 蛇口・シンク下の水漏れ
  4. 換気扇・食洗機・ガスコンロ・レンジフードに不具合がある

水回り・ガスまわりは不便さを感じなくても、基本は10年で長くても15年でメンテナンスする必要があります。

窓まわりのリフォーム

ガラスや建て付け部のリフォームをするタイミングは、20年〜30年です。
窓まわりの工事内容は、ガラス割れの補修、建て付け不良の改善、結露防止対策などがあります。
以下のような現象がある場合はリフォームを考える必要があります。

  1. 扉や引き戸の開閉がスムーズにできない
  2. サッシが動かない
  3. 窓の周辺にカビが発生している
  4. 結露がひどい
  5. 室内の窓枠まわりにシミのようなものがある
  6. 窓枠が外れている・隙間がある
  7. 窓ガラスにヒビがある・割れている

窓やサッシの開閉状態が悪いと、すきま風が増えたり台風のときに雨風が吹き込んだりします。
状態が悪いのを放置すると、窓が外れて落下する危険もあり注意が必要です。
結露は放置するとカビの原因になります。
使い勝手が気になったらリフォームをして対策しましょう。

外壁まわりのリフォーム

外壁は10年ごとに塗装を行うのが理想です。
外壁塗装は、建物の構造の中心になる柱などに水が入り込むのを防ぐ役割があります。
メンテナンスをしないと、塗装が落ちたりひび割れが発生したりして構造部分に不具合や傷みが出ます。
劣化が進行すると、家の構造部分まで関わる大規模な修繕が必要になります。

外壁劣化の順番

  1. 光沢の低下
  2. チョーキング(触ると白い粉が手につく)
  3. 塗膜がうく
  4. 塗膜が剥がれる
  5. 外壁基材が露出する
  6. 外壁基材が劣化する

外壁は家全体に関わる大事な部分です。
劣化サインを見つけたら、すぐに補修を行いましょう。

屋根まわりのリフォーム

屋根も外壁と同じく家を守ってくれる大事な部位です。
一般的には10年で塗装、20年で葺き替えが必要です。
屋根で以下の症状が2つ以上確認されたらリフォームが必要です。

  1. 屋根の色にバラつきがある
  2. 屋根に苔や藻が生えてきた
  3. 屋根の一部にひび割れがある
  4. 雨漏りしている
  5. 金属部分が腐食している

このような状態を放置すると、屋根材の張替えをしなくてはならなくなります。
広範囲な屋根の交換工事は安価ではないので注意しましょう。

リフォームの進め方

具体的なリフォームの進め方を解説します。

イメージ作り&情報収集

リフォームをはじめるときに重要なのは「どんな風にリフォームをしたいか?」をはっきりとさせるのが重要です。
リフォームをする優先順位を決めて「最も必要なリフォーム内容」を考えましょう。

  1. リフォームの理由と目的をはっきりさせる
  2. 今回すべきリフォーム内容を決定する

日常生活で困っていること、不便なこと、改善したいことなどがあるのでリフォームを考えると思います。
水回りの改善や、リビングのイメージチェンジなど、リフォーム内容を決めます。
部屋数を増やしたい、間取りを変えたいなどはリノベーションになり、リフォームで間取りを変える工事をすると費用が高くなるので注意しましょう。

資金計画をたてる

リフォームの予算のたて方

リフォーム予算=手元資金-(老後資金+その他の大きな出費+当面の生活費)が基本的な予算のたて方です。
上記の計算式で賄える資金で行うのが理想ですが、足りない場合はリフォームローンを利用する方法もあります。

リフォームローンと住宅ローンの違い

  1. 住宅ローン・金利が低いが諸費用が多めで担保も必要
  2. リフォームローン・金利は高いが諸費用は少なく一般的には担保も不要

住宅ローン利用中で、追加でリフォームローン組むと金利を優遇してくれる場合もあるので、金融機関に相談しましょう。

依頼する会社を探す

実際に現場を見ないと、希望のリフォームができるか正確なリフォーム費用がいくらになるかはわかりません。
詳細見積もりを出してもらうために、打ち合わせを兼ねた「現場調査」を依頼します。
現場調査では、細かい要望や相談を行いリフォーム内容のすり合わせをします。
工事内容の詳細を把握することで、見積もりの精度があがります。
現場調査は数社頼み、相見積もりを取りましょう。
昨今では相見積もりが常識です。
現場調査を頼んだからと、その業者に依頼する必要はありません。

現場調査で準備しておきたい資料

  1. 建築確認申請書
  2. 建築当時の写真
  3. 家の不満や改善したいことリスト
  4. リフォーム完成時のイメージに近い写真
  5. 管理規約(リフォーム内容に影響が出る場合もあるため)

依頼先の決定・契約

リフォームプランと見積もりの中身を比較検討し、そのなかで信頼できると思える会社に正式に工事の依頼をします。
修正点があるなら、プランの微調整を行います。
修正後のプラン内容はしっかり確認しましょう。
プランが確定したら、正式に契約書を結びます。
契約後の変更は、工事費のアップや工事期間の延長につながります。
「見積書・仕上表・図面」などの契約書類はよく確認してから契約を結びましょう。
また、代金の支払期間は契約時に何割か支払うケースもあるので確認が必要です。
トラブル防止のためにも、事前に契約書をもらい不明点や足りない点のチェックは重要です。

契約時に用意してもらう書類

  1. 契約書(工事原画の住所・施主の名前・工事費・支払い方法・工事期間が記載されたもの)
  2. 契約約款(契約に伴う事項が記載されている・契約書と一体のものもある)
  3. 図面(リフォームの設計図面)
  4. 見積書(工事費用の総額・項目ごとの工事内容・費用が記載されている)

着工

工事着工前には工程表が作成されているので、事前に目を通して日程を把握しておきましょう。
工事に入る前の注意点を紹介します。

  1. 近隣への挨拶
  2. 仮住まいが必要な場合は事前に準備する

近隣への挨拶は必要です。
騒音や振動、ホコリなどで迷惑をかけます。

挨拶する範囲

  1. 一戸建て・両隣・表・裏・工事車両を停める場所の近隣
  2. マンション・同じフロア・上下階の部屋

マンションの場合は、管理規約によってはリフォームをするのに近隣住戸の承諾書が必要な場合もあるので早めの確認が必要です。
一般的にリフォームは、住みながら行います。
しかし、お風呂や台所のリフォームをする場合、工事期間が長期になると住みながらのリフォームは難しくなる場合もあります。
完成するまで別の場所で暮らさなければいけないこともあります。
その場合は、着工前に仮住まいの手配や費用の用意が必要です。
リフォーム会社によっては、自社で所有している物件を紹介してくれる場合もあるので事前に相談しておきましょう。

竣工検査・引き渡し

工事が終わると現場監督がチェックを行います。

  1. 図面や仕様書通りに作業は終了しているか
  2. キズや不具合はないか
  3. 設置した設備や機器に不具合はないか

チェックが問題なければ、引き渡しです。
引き渡しの前に、担当者と工事した箇所の確認をします。
もし問題があれば、その場で伝えましょう。

リフォームの一般的な費用相場は?

ここでは、マンションと一戸建てでリフォームにかかる一般的な費用を紹介します。
さまざまな条件などで費用は変わります。
費用は目安として考えましょう。

マンション

マンションのリフォームの一般的な費用を紹介します。
築年数などの条件によっても費用は変わります。
目安としては200万円前後でリフォームをする場合が多いのが特徴です。

個別にかかる費用目安

キッチン 60万円~
浴室 80万円~
トイレ 30万円~
洗面 20万円〜
リビング 50万円~
ダイニング 60万円~
寝室 40万円~
玄関 10万円~

一戸建て

一戸建てのリフォームの一般的な費用は、200万円〜500万円前後が多いのが特徴です。
一戸建ての場合は屋根の葺き替え、外壁の工事などマンションよりも費用はかかります。

個別にかかる費用目安

キッチン 100万円~
浴室 100万円~
トイレ 30万円~
洗面 20万円〜
リビング 100万円~
ダイニング 60万円~
浴室 60万円~
玄関 40万円~

アクセス

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