床材の種類
2022.02.07
リノベーションをする際に床材を選ぶ時、たくさん種類があるためどれを選べばよいのか迷ってしまうことはあります。
床材の種類ごとに特徴、メリット、デメリットを紹介したいと思います。
代表的な床材には
・フローリング
・クッションフロア
・フロアタイル
・タイルカーペット
・畳
フローリング
フローリングは、木材を用いた床材です。大きく分けて「無垢フローリング」と「複合フローリング」の2種類があります。
無垢フローリングは、天然木の一枚板を加工して作られています。よく使われる木は、オーク、パイン、ヒノキなどです。ナチュラルな素材で、経年変化によって味わいが出てくるのが特徴といえます。
複合フローリングは、合板の表面に天然木の薄板を貼り付けたものです。色味などのデザインが豊富なのに加え、防音性の高いものや床暖房対応といった機能性を持つものも商品化されています。
フローリングのメリット
- 木材の美しさ・温かみがある
- 強度が高い
- お部屋に馴染みやすい
フローリングのデメリット
- コストが高い
- メンテナンスにひと手間かかる定期的なワックスがけがおすすめです。また、湿度によって木が伸縮し、木と木の間に隙間ができることも。そこに溜まったごみを掃除する必要も出てきます。
- 無垢材の場合は水に弱い
クッションフロア
クッションフロアは、塩化ビニル樹脂で作られたシート状の床材です。「Cushion Floor」の頭文字をとって、CFやCFシートとも呼ばれます。
表面に、木目や石目調、タイルなどの柄がプリントされているのが特徴。質感は柔らかく、クッション性に優れています。
クッションフロアのメリット
- コストが低い
- 防水・防汚性が高い
- 色柄のバリエーションが豊富
クッションフロアのデメリット
- 家具を置いた凹み痕が残る
- 質感が他の床材に劣る
- 熱に弱い
フロアタイル
塩化ビニール素材でできているタイル状の素材。
加工性が高く、カッターなどで簡単に切断できるため、場所ごとの形状に合わせて細かく張っていけるのがポイントです。
硬く耐久性に優れており、メンテナンスのしやすさから店舗やホテル、公共施設といった場所で使用されることが多いです。
一方長時間過ごす住宅では足腰に負担がかかってしまうという点で使用することは少なかったのですが、使用用途によっては住宅でも取り入れることが可能です。
重いものを置く物置スペースであったり、汚れることの多い玄関、耐水性もあるのでトイレや洗面といった水まわりにオススメしています。
木製のフローリング床材よりも安価で人気があります。
フロアタイルのメリット
- 強度があり凹みに強い
- 防水・防汚性が高い
- 色柄のバリエーションが豊富
フロアタイルのデメリット
- クッション性がない
- 熱に弱い
- 防音性がない
タイルカーペット
タイルカーペットとは一枚が40~50cm角の大きさのカーペットです。
一般的にボンドを使って施工しますが、家庭用のタイルカーペットには、タイルの裏面に滑り止め加工がされており、接着剤が不要なタイプもあります。
2枚違う色のタイルカーペットを組み合わせてデザインにすることも可能です。
洗っても汚れが落ちない場合や破損したという場合は、その部分だけ貼りなおせば良いのでメンテナンス性も高い床材です。
タイルカーペットのメリット
- 肌触りが良い
- 遮音性・クッション性が高い
- 冬場に暖かい
タイルカーペットのデメリット
- 水拭きができず掃除やメンテナンスが大変
- 水をこぼすと乾くまでに時間がかかる
- ダニが付着・繁殖しやすい
畳
和室に使う床材の代名詞ともいえる畳は、イグサで作られる床材です。昨今では、正方形の畳やカラー畳、縁のない畳などがあり、それらをお部屋に使うことでモダンな和室に仕上げることも可能です。一般的には、和室や客間、寝室などに向いた床材といえます。
畳のメリット
- 肌触りが良い
- 遮音性・クッション性が高い
- 和の趣を感じられる
畳のデメリット
- 掃除やメンテナンスが大変
- バリアフリーに不向き
- ダニが付着・繁殖しやすい
どの床材を選ぶかで印象が大きく変わります。お部屋のイメージや雰囲気はもちろん、用途に合わせてプロと相談して、ベストな床材を選びましょう。